2010年09月26日

バッハ「無伴奏チェロ組曲」第2番(スラーなし)

「無伴奏チェロ組曲第2番」JPEGJ.S. Bach "Cello Suite" No.2 (D minor) without slurs

「無伴奏チェロ組曲」第2番(むばんそうちぇろくみきょくだいにばん)ニ短調(スラーなし)
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ 作曲

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「無伴奏チェロ組曲」第2番(ニ短調)PDF

当書庫の「無伴奏チェロ組曲」の楽譜についてはこちらの記事をご覧下さい。

第2番の主な問題点についてはブログ本館の記事
その他の詳細については下記をご覧下さい。

プレリュード

第59小節、A.M.(アンナ・マグダレーナ・バッハ)では、下からAED。しかし定型的な和音進行上、これはK.(ケルナー)のAFDが正しいとする一般的な見方にまったく同意。

アルマンド

第8小節3拍目、A.M.はGだが、和音進行上K.のG#が正しいと見る。

第9小節3拍目、K.ではその前の続きで2声になっており、上声はAの4分音符。しかしA.M.にはそれが無い。いきなり声部が消えるのはまったくありえないわけではないにしても、ここにおいてはどうしても不自然で、K.に従った。

クラント

第21小節、頭の16分音符は普通K.に従ってFAの3度になっているが、A.M.に従ってAだけの単音にした。これは明らかに次の小節の頭のB♭Dの3度を強調するために、バッハが後になってFを削ったのに間違いないと思う。

アンナ・マグダレーナの書き落としの可能性もあるので、小さい音符でFを加えた。判断は奏者に任せます。

第25小節、以前の版では頭の16分音符をA.M.に従ってC(ナチュラル)としたが、やはり和音進行上ありえないと判断して、ケルナーに従いシャープを加えた。

サラバンド

第23小節2拍目、普通K.に従って、DEFGを8分音符、16分音符、32分音符2つに割り振るが、ここではA.M.に従って16分音符4つにした。これは多分バッハが後で改訂したものと思われる。なぜなら2拍目裏の低音Gが正しい位置(Fの下)にあるからである。
結局アンナ・マグダレーナのミスだと判断し、ケルナー(及びC・D資料)に従いました。音楽的に一番盛り上がるところであり、16分音符4つではせっかくの勢いを削いでしまうからです。

第1メヌエット

第9小節、以前の版では頭の2分音符をA.M.に従ってAC#の3度にしたが、やはりA.M.の筆写ミスだと判断し、K.に従ってAEの5度にした。これにより冒頭2小節のA-Bb-Aという細かい音符を除いた旋律線と、9〜10小節目のE-F-Eという旋律線が対応することになる。

ジグ

第69小節、ブログ本館の記事でも触れたが、1つ目と4つ目の16分音符はA.M.ではE(ナチュラル)。私はこれはバッハの改訂の可能性がかなり高い(正直言うと間違いない)と思う。何よりこの方が、第69小節と第71小節が共にE♭である場合より変化に富んでいて美しく生き生きとしているし、徐々にクレッシェンドして行き、第70小節から第71小節へジャンプするような勢いがよりはっきり出せるからである。

ちなみにトルトゥリエ氏編集の楽譜でもそうなっている。

最新のカラー写真版では69小節目にもフラットが書かれていました。

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「無伴奏チェロ組曲」ヴィオラ版(スラーなし)

2011年10月6日、改訂版
2012年6月28日、改訂版
2012年10月12日、修正版
2013年1月13日、改訂新版
2014年8月17日、ジグ第28小節、改訂

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この楽譜は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされています。

この楽譜は Finale で書きました。
posted by 横山 真一郎 at 06:48| Comment(2) | TrackBack(0) | 無伴奏チェロ組曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
宇田川様

早速お作りしました。
よろしければメールアドレスを教えていただけますか。ここに掲載する必要がないので、直接お送り致します。

shin_1645@yahoo.fr

まで
Posted by 横山真一郎 at 2013年11月19日 08:09
初めてメールをさせていただきます。
組曲第2番の(スラーなし)2度上げた
ホ短調の譜面をお作り頂くことは可能でしょうか
お返事を頂けますようお願いいたします。
Posted by 宇田川貞夫 at 2013年11月18日 15:39
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