2011年09月29日

バッハ「無伴奏チェロ組曲」第3番(スラーなし)

「無伴奏チェロ組曲」第3番 JPEGJ.S. Bach "Cello Suite" No.3 (C major) without slurs

「無伴奏チェロ組曲」第3番(むばんそうちぇろくみきょくだいさんばん)ハ長調(スラーなし)
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ 作曲

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「無伴奏チェロ組曲」第3番(ハ長調)PDF

当書庫の「無伴奏チェロ組曲」の楽譜についてはこちらの記事をご覧下さい。

上記の記事の繰り返しになりますが、無伴奏チェロ組曲の2つの重要な写譜、すなわちケルナーの写譜とアンナ・マグダレーナ・バッハの写譜は、前者がバッハの初期の自筆譜、後者が後にバッハが改訂した自筆譜を写譜したと考えられます。従ってそのことを考慮に入れない議論はあまり有意義ではないことをご理解下さい。

第3番は前半の3曲(プレリュード、アルマンド、クラント)およびブーレには、一般の出版譜と異なるところはありません。

プレリュード。マグダレーナには一般の出版譜と異なるところが3ヵ所あり、27小節目の最後の音がF、30小節目の6つ目の音がD、55小節目の3つ目の音がAとなっていますが、いずれも写譜ミスと判断しました。ただ3つ目に関してはこれも可能ではあるので、そう弾いてみたい方は弾いてみてもいいかもしれません。

ジグの19小節目、ケルナーなどマグダレーナ以外の資料はすべて18小節目と同じリズムになっていますが、おそらくバッハは後になって同型反復による間延びを改善したくなったのでしょう。この曲は極めてエネルギッシュであるからです。

105小節目、2つ目の16分音符は普通Dとされていますが、ここはCであることが確実です。マグダレーナでは105小節目を16分音符でGDCBAFと書いたあと、GCBAGFと修正し、さらにその上にアルファベット(ドイツ音名)で2つ目の16分音符より、chagfと書き加えています。
このアルファベットをマグダレーナが書いたか、バッハ自身が書いたかわかりませんが、ケルナーがDとしていることから、バッハは最初Dと書いていたのを、後にCに修正したのでしょう。確かにこの方が落ち着いており、曲が終わりに近づいていることをより感じさせると思います。

アレクザニアン(Diran Alexanian)の版(アンナ・マグダレーナのファクシミリと一緒になっている)ではここはCになっています。

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2013年1月20日、新版です。アルマンドを1ページから2ページにするなど、大幅に外観を変更しました。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この楽譜は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされています。

この楽譜は Finale 2011 で書きました。
posted by 横山 真一郎 at 03:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 無伴奏チェロ組曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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